アトピー性皮膚炎|いけだ皮膚科クリニック|東戸塚・戸塚の皮膚科・形成外科・美容皮膚科

〒244-0801 神奈川県横浜市戸塚区品濃町549-6 1F

東戸塚駅東口徒歩2分

専用駐車場あり

Tel.045-824-1112

Instagram
ヘッダー画像

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎|いけだ皮膚科クリニック|東戸塚・戸塚の皮膚科・形成外科・美容皮膚科

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹を主な症状とした、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気のことです。人のからだは、細菌やさまざまな抗原(アレルゲン)のような刺激物に絶えずさらされています。皮膚には、そういった刺激物が直接からだに入ってこないように防いだり、水分を保持して乾燥から守ったりする「バリア機能」の役割があります。
健康な皮膚では、この「バリア機能」がしっかりと働いていますが、アトピー性皮膚炎の皮膚では、皮膚の表面が壊されてしまっていて、うまく働いていません。そのため、乾燥してカサカサしていきます(ドライスキン)。その状態になると、刺激物が皮膚の中に入りやすくなり、皮膚の炎症細胞が活性化されて、皮膚炎やかゆみが起こります。我慢できないほどのかゆみのせいで、皮膚をかきこわしてしまい、さらなるバリア機能の低下と炎症を引きおこす悪循環に陥ります。

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎の原因には、アトピー素因と呼ばれる「家族にアレルギー疾患にかかった人がいる」「自身がアトピー性皮膚炎以外の気管支喘息やアレルギー性鼻炎・結膜炎などの既往歴がある」「IgE抗体を産生しやすい体質」を持つ方やバリア機能が低下している皮膚状態などの「体質的な要因」と、アレルギー症状を起こす物質(アレルゲン)や皮膚への外部刺激など「環境的な要因」があります。
体質的な要因と環境的な要因が重なったときに、皮膚炎の症状があらわれると考えられています。ただし、アトピー性皮膚炎の増悪原因や症状は人によってさまざまです。例えば、同じ化粧品を使っても、症状が起こる人と起こらない人がいますし、あるときは大丈夫でも、あるときは症状が出るということもあります。また、そのときの体調や精神的な状態によっても異なることがあります。

アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎の経過と治療目標

アトピー性皮膚炎の治療では、以下のような状態を維持することを目指します。
① 症状がない状態、あるいはあっても日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない状態
② 軽い症状はあっても、急に悪化することはなく、悪化してもそれが続かない状態
アトピー性皮膚炎は良くなったり悪くなったりを繰り返しやすい病気ですが、良い状態を維持することが大切です。良い状態を維持して、あなたの目標を達成しましょう。

アトピー性皮膚炎の経過と治療目標

アトピー性皮膚炎の治療

アトピー性皮膚炎の治療において大切なのは、皮膚が炎症を起こすのを抑えて、皮膚のバリア機能を改善することです。また、悪化要因があれば対策を行い、刺激を少なくすることも大切になってきます。そのためには

  1. 薬による治療(薬物療法)

  2. スキンケア

  3. 悪化要因の対策

という3大ポイントを押さえておくことが重要です。

1. 薬による治療(薬物療法)

  • ステロイド外用薬

かゆみや湿疹の原因となる皮膚の炎症を抑える効果があります。炎症を伴う皮膚の病気の治療でよく用いられる、アトピー性皮膚炎の標準的な治療です。
ステロイド外用薬は種類によって作用の強さが異なります。横浜市東戸塚にある当院では、年齢や症状が現れている部位など、患者さん一人ひとりに合った強さのステロイド外用薬を医師が判断して処方するようにしています。

  • 生物学的製剤

これまでの治療ではうまくコントロールができなかった方へ、東戸塚にある当院ではデュピクセントという注射剤による治療を行っております。
デュピクセントは、アトピー性皮膚炎の皮疹やかゆみの原因となるタンパク質の働きを直接抑えることで、皮膚の炎症反応を抑制する注射薬です。アトピー性皮膚炎の治療薬として初めて生物学的製剤(抗体医薬)に分類され、高い改善効果と安全性で知られています。

2. スキンケア

乾燥を防ぎ、皮膚のバリア機能を正常に保つためのスキンケアは、アトピー性皮膚炎の標準治療のひとつとされています。また、アトピー性皮膚炎は、症状の改善と悪化を繰り返すことがあるため、症状が重いときだけでなく、軽いときにも、スキンケアを行うことが大切です。スキンケアの基本は、清潔な皮膚を保つための入浴と、皮膚のうるおいを保つための保湿です。
この2つを正しく行い、皮膚のバリア機能をしっかりと保持しましょう。

入浴におけるポイントは

  • 38℃~40℃のぬるめのお湯につかる
    →熱いお湯や長風呂は体温を上げてしまうので、痒みが増したり大切な皮脂を落とし過ぎてしまいます。
  • 石鹸は手のひらで優しく泡立て、なでるように洗う
    →必要以上に皮脂を落とすと、乾燥が悪化する可能性があります。
  • すすぎも丁寧に
    →石鹸などの洗浄成分が肌に残っていると、かゆみや炎症の原因となってしまいます。

保湿について

保湿剤は使ってみて肌に合う感じで選んでください。塗った後、ピリピリしないもの、しっとり感が長く継続するものがいいでしょう。毎日使うものなので価格も継続しやすいことも大事です。肌の乾燥具合によって、夏場はローションや乳液、冬はクリームや油脂性軟膏と使い分けると良いでしょう。
横浜市東戸塚にある当院では以下のような保湿剤を処方しています。

保湿剤の種類
種類 特徴
ヘパリン類似物質含有製剤 皮膚の角層に水分を与える働きがあり、保湿効果が長く続きます。
尿素製剤 皮膚の角層に水分を与える働きや、硬くなった角質を柔らかくする働きがあります。
ワセリン 油成分が皮膚を覆い、水分の蒸発を防ぎます。
ヘパリン類似物質含有製剤の剤形
剤形 特徴
軟膏 皮膚への刺激が他に比べて少なく、皮膚を保護する力が強いです。
しかし、塗った部分がベタベタすることがあります。
クリーム 軟膏と比べてテカリやベタつきが少なく、使いやすいです。
ローション さっぱりした使い心地で、広い範囲や頭皮にも使われています。
フォーム 泡タイプのため、広い範囲に素早く塗ることができます。

3. 悪化要因の対策

ハンドタオルを持参したり、刺激のないウエットティッシュでこすらないように押さえるようにして汗を拭いましょう。出来るだけ早くシャワーや水で洗い流すことが重要です。

日焼け

なるべく日陰を歩いたり、日傘を使用することで直射日光を遮ったり。また自分に合った敏感肌用の日焼け止めクリームを活用することで、太陽を気にせず外出したりすることができます。

食物

食物アレルギーがあったり、食べて悪化するものがないかぎり制限することで逆にストレスになる事もあるので、辛いもの、お酒など自分の悪化するものを把握できていれば制限する必要はありません。

チクチクする化学繊維、毛素材の衣服や下着

品質表示をチェックし、可能であれば試着して実際の肌心地を確かめてから判断するようにしましょう。当院では、綿の製品や下着をおすすめしております。

体が熱くなる状況(入浴後のほてり、日に当たる、ストーブの当たりすぎなど)

保冷剤を使って、かゆい部分や脇の下や首筋を冷やしたり、衣服で体温調整をするようにしましょう。

季節の変わり目(秋→冬、春→夏)

花粉、暑さ、乾燥、変化自体が身体面にも精神面にもストレスになる事があります。
自分の悪化するパターンを把握し早めに対処することが重要です。

Page Top